714:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/13(金) 23:28:43.59 ID:rO4o6nxQo
あたしには恐ろしい考えが脳裏に浮かんでいた。
・・・・・・あたしは何かものすごく思い違いをしていたのかもしれない。
一方的に悪者にしていた妹友ちゃん。
勝手に女の子しか好きにならない少数派の子と決め付けていた妹友ちゃん。
妹ちゃんの本当の恋を成就させないために好きでもないお兄さんを誘惑した妹友ちゃん。
その全てが間違いだとしたら?
あたしは震える心を宥めつつ冷静になろうと努めた。あくまで仮の話だ。
妹友ちゃんが本当にお兄さんを好きになったとしたら、今までの妹友ちゃんの行動で説明のつかないのは初詣の時の行動だけだった。
ただ、妹友ちゃんは妹ちゃんのお兄さんへの切なく報われない想いに気がついていたことは間違いない。
あたしはこの辺りでもう確信していたのだろう。
妹友ちゃんはあいつのことは好きではない。
それなのに妹友ちゃんが妹ちゃんとあいつが別れるのを恐れる理由。それはあいつと別れた妹ちゃんの剥き出しの好意がお兄さんに向けられるのを恐れたのだろう。
そこまでは今までもあたしには理解できていた。
でもあたしはひどく考え違いをしていたのかもしれない。校内で妹ちゃんと疎遠になってもあまり気にする様子がなくお兄さんと逢瀬を重ねている妹友ちゃんのことを思い浮かべると。
そう。あたし、妹友ちゃんが初詣事件をきっかけにお兄さんに剥き出しの好意をぶつける妹ちゃんを、お兄さんにを取られることを心配しているのだと考えていた。
でも。実は妹友ちゃんは初詣事件をきかっけけにお兄さんに剥き出しの好意をぶつける妹ちゃんに、お兄さんを盗られることを心配していたのだとしたら。
その場合妹ちゃんはバイセクシャルで本当にお兄さんを愛してしまったということ。妹友ちゃんのお兄さんへの好意は全て真実で、あたしと妹ちゃん、いやあたしは妹友ちゃんの純粋な恋愛をただ邪魔しただけになるのだ。
1002Res/743.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。