752:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/15(日) 22:35:05.27 ID:3VXZ2tD9o
「それで今日がその期限の3日目ってわけか」
あたしは話しながら、妹ちゃんではなく妹友ちゃんのほうに深い憐憫を感じた。初めて成就した恋を邪魔された妹友ちゃん。
このメールからは妹友ちゃんの深い傷心が感じられた。そして、妹友ちゃんをここまで追い詰めたこのゲームを仕掛けたのはあたしなのだ。
「このメールのことお兄さんに話したの?」
あたしは聞いた。
「ううん。お兄ちゃんには言ってない。というかとても話せなかった」
妹ちゃんは答えた。
「お兄さんには黙っていなよ?」
あたしは念を押した。
「あたしが妹友ちゃんと話するから。あんたたちは動いちゃだめだよ?」
「でも・・・・・・委員長ちゃん、いいの?」
細い声で妹ちゃんが尋ねた。あたしはここで本当に腹をくくった。
「いいも何もないよ。そもそもあたしがけしかけたことだから」
その後にそのおかげであたしもあいつと付き合うことになれたんだし、と続けたけどそれはあたしの胸の中だけだった。
今日はこのまま下校すると言う妹ちゃんと別れたあたしは妹友ちゃんにメールした。まだ彼女が校内にいれば反応してくれるだろう。
あたしは妹友ちゃんに放課後に2回も呼び出された1号館の屋上に彼女を呼び出したのだった。
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