832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/19(木) 21:54:16.05 ID:5b3z4PZMo
次の朝、あたしはきちんと身支度をしてからお兄ちゃんの部屋に行きドアをノックした。返事がないのは予想どおりだったので、ドアを開けてお兄ちゃんの部屋に入った。
「いい加減に起きてよ」
あたしはお兄ちゃんに朝堂々と声をかけられる喜びを隠して眠っているお兄ちゃんに声をかけた。
「今日も大学行かないの」
お兄ちゃんは目を開けたけど何が起こっているのかわからない様子で最初はあたしのことをお母さんと間違えていた。
あたしだとわかるとお兄ちゃんは少し慌てたみたいだった。
「何でおまえが俺を起こしてるんだよ」
「これからはあたしがお兄ちゃんを起こすんだって」
あたしはお母さんのメールを説明した。
「まあ、ありがとな。起こしてくれて」ケホケホ
少しやり取りした後ようやく納得したお兄ちゃんはありがとうって言ってくれた。
あたしが平静を装うのももう限界で、あたしはついにっこりと微笑んでしまった。
その時あたしはお兄ちゃんの様子がおかしいことに気がついた。顔が真っ赤だし、咳きもしている。
お兄ちゃんは風邪をひいたらしかった。今日は平日だったけどこれではお兄ちゃんは大学に行けないだろう。
そして、あたしもその時すぐにあたしがしなければいけないこと、あたしが本当にしたいことをすることに決めた。
今日は学校を休んでお兄ちゃんを看病しよう。お兄ちゃんと一緒に過ごそう。
昨日までの鬱が嘘のようにあたしは浮き浮きとしていた。
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