903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 22:44:59.37 ID:1Eq+XbUTo
「お兄ちゃん・・・・・・」
あたしは自分の気持に従った。つまり隣に座っているお兄ちゃんに抱きついたのだ。
同時に嬉しさか悲しさか自分でもよくわからない不思議な涙が目に浮かんだ。
あたしは更に強くお兄ちゃんに抱きついた。
「泣いてるの? おまえ」
お兄ちゃんは驚いたようだけど、それでもあたしの肩に手を廻してあたしを抱き寄せてくれた。
「・・・・・・ちょっとだけ。ごめん」
「謝るなよ」
今ではお兄ちゃんの声も落ち着いていた。
「お兄ちゃんの体、暖かい」
あたしは多幸感に包まれながら言った。
「・・・・・・うん」
「まだ熱あるのかな」
あたしはまだ目に涙を浮かべながら微笑んだ。
「ねえよ・・・・・・」
そう言ってお兄ちゃんは黙ってあたしの肩を抱く力を少し強めた。
「・・・・・・明日、妹友ちゃんに謝らなきゃね」
あたしはお兄ちゃんに呟いた。
1002Res/743.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。