過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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10: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/08(木) 00:16:20.80 ID:LKoMR9wE0
しかし、電話先の少女が言いたいのはそういうことではないらしい。


『同じようなマンション、同じような住宅地、同じようなプロペラ……。これは私を陥れる罠なのですねそうに違いありません』

「…おいまさか。君はまい」

『それ以上は言わないでくださいっ!!!』

「まったく、敵地で行方不明なんて勘弁してくれ。僕は回収しないぞ」

『そんなぁ!!?』


電話先の声が結構本気で嘆いているが、そんなことは割とどうでもいいステイルは携帯電話から響く音を聞き流していた。
どうもあのパートナーの少女は、仕事は出来るのだがこういった文明の利器には弱い傾向があるように思われる。
昔、自分でカメラを持ってきたクセにその使い方がまるで分からず、結局ステイルがカメラを操作したという話もあるくらいだ。
……その時には二人の他にももう一人、女の子がいたのだが、それもまた昔の思い出だ。
ともかく、今は仕事中なので感傷に浸っている暇も、ましてや迷子になる時間も無いのだから、彼女には自分で何とかしてもらわねばなるまい。


「…とりあえず君が向かったコンビニに戻るんだ。そこからは来た道を辿っていけば良いだけなんだから」

『な、なるほど』

「だから探すのなら僕ではなくコンビニにしろ。真っ直ぐこちらへ来ようとするから余計に道に迷うんだよ」

『分かりました。ありがとうございます』

「礼を言われるほどじゃない」

『あっ、ステイル。あともう一ついいですか?』

「うん。遠慮せずにどうぞ」

『…彼女の様子はどうですか?』

「ああ、そのことなら心配ないさ」

『心配ない、ですか…?』

「そう。彼女は既に『保護』したからね」



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