過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/01/26(木) 23:27:53.93 ID:xQwpJrUv0
「…とりあえず、コイツらは焼いても良いか?」
「まぁ待て待て。オレだって家の前にゴミが転がってるのは良い気分じゃないぞ」
「ガムは大丈夫なのか…。で、僕はとにかくそのポンコツどもを駆除したいのだが?」
「だったら新しくゴミを捨てればいい。貴様の視界に入らないような場所にな」
そうかい、と軽い口調で言った魔術師は、咥えていた煙草を口から外してひょいと後ろに投げた。この男、火事でも起こす気なのだろうか。
だが、そんな心配をするまでも無く掃除ロボが我先にと通路を疾走し、魔術師の横を通り抜けて火元を回収した。連中はそのまま次の獲物を探しにどこかに消えていった。
新しい煙草に火をつけながら横目で様子をうかがっていた背の高い魔術師は、一息つくかのように一度口から煙を吐き出すと、
「さて、邪魔者も去ったことだし……そろそろ良いか?」
「どうするつもりですたい?」
「おそらく、君の想像通りさ。―――Fortis931」
魔術師は冷たい声でそう告げると、続けて何やら小さく呟いてから先ほど火をつけたばかりの煙草をマンションの外へと軽く放り投げた。
オレンジ色の線描を空に描いたほんの少しの輝きは、金属の手すりを越えて隣りのビルの壁に当たって、それで光は終わるはずだった。
だが、続けてその魔術師が、
Kenaz
「炎よ――――」
そう呟いた瞬間に、点と点になったはずのラインに爆発と共に炎の剣が出現した。赤とオレンジの奔流が眩いばかりに日没後の敷地内を照らす。
ステイル=マグヌスは左手にその炎の柱を携え、未だに不敵な表情を崩さない同僚土御門元春と対峙する。バチバチという音だけが空間に染み渡る。
炎によって作られた沈黙を破ったのは制服姿の魔術師の方だった。
「威嚇、か?」
「合図、とも言うね」
次の瞬間、黒ずくめの魔術師は再び呪を紡ぎながら土御門に突進し、手に宿した炎でインデックスを除く全てを焼き尽くす……予定だった。
少なくとも、現時点で能力者となってしまった天才陰陽博士では、何の手の打ちようもないとステイルは踏んでいた。
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