過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:12:46.56 ID:bswlQR1P0
バキボキガキッ!!、と、今まで聞いたこともないような音を立てて、少年の指は5本ともグチャグチャに折れた。
悲鳴はもう言葉にならないほど悲痛で、この世のものとは思えないほど痛烈な叫びだった。もうステイルの右手は使い物にならなくなっていた。
赤が、ステイルの脳内を支配する。Blood、Scream、Pain。すべて同じ色を連想させる物質・現象・感覚が、彼のすべてを支配していた。
「がっ、ぎぎぎぎ……ああぁぁぁぁ………っっ!!」
発せられる音は言語としての役割を果たさない。しかしその響きは、どんな人種・民族・信条の人間でも彼の『苦痛』を理解できるようなものだった。
念のために、土御門は丁寧に踏み付けた右足をグリグリと踏めしめる。その様子は、まるで吸い終わった煙草を床に捨てて火を消しているようだった。
足を浮かせてみると、ステイルの指は5本ともバラバラの方向を指差していた。右に左に、上に下にと、様々な向きに折れ曲がっているのが分かる。
どうやらもう右手は使い物にならないらしい。それに、頭には髪の色以外の赤も含まれているし、鼻も普段のように真っ直ぐなままではなかった。
この時点で、どう考えても土御門元春の勝利は確定していた。ステイルほどではないが苦悶の表情を浮かべる土御門も、そのことをよく理解していた。
しかし、
「ん? まだおねんねする時間でもないだろう?」
「……………………………………っっっ!!!」
相手が戦えない状態になってもなお、土御門元春は止まらなかった。修道服の襟を掴むと、金髪の高校生は右手一本で2mの巨体を持ち上げる。
床に流れる水を吸った修道服もセットであるにもかかわらず、軽々と巨体は持ち上がっていた。そのまま襟を左手で持ち直し、右手を後頭部に添える。
そして、顔面からしっかりと壁にぶつかるように右腕を突き出す。ここまでくれば、今度こそステイルの鼻は潰れてしまったに違いない。
突き飛ばしたときに離した左手はステイルの左手首を捕まえ、肩が軋むくらいの勢いで上に引っ張る。その状態で膝を軽く曲げつつ右足を背中に置く。
「っっ!!? ゃ、やm」
「何か言ったか?」
土御門元春は、躊躇わない。
『グキィッッ!!!』
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