過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:15:33.10 ID:bswlQR1P0
「ど、どうして……?」
「どうって…。とりあえず再起不能になるまでボッコボコにしてきた訳だが」
彼がアゴで指し示した方向に振り向いてみると、そこには先ほど自分を追ってきていた大柄の魔術師が、見るも無残な姿で倒れていた。
チラッと見ただけでも人体の構造が普通ではなかったし、髪が赤いからか、妙に血だらけの印象を受けた。人のことは言えないが。
とにかく、あの魔術師は彼の言う通り、確かにボコボコにされていた。あの状態では死んでいると言われても何ら不思議はない。
「生きて……いるのですか?」
「一応はな。生かしておかなきゃコッチが危ないのでな」
まぁ殺されることは無いがな、と彼は笑った。発言の意図はまるで分からなかったが、彼の顔が苦痛で少し歪んでいるのは分析できた。
おそらく、先ほどまでの死闘で彼も手傷や疲労などがあるのだろう。寧ろ、いくらプロとはいえそのプロに素手で勝つこと自体すごい。
どうやってあの魔術師に勝利したのかを分析すべきだったのかもしれないが、それよりも今は『感謝』の気持ちが膨れ上がってくる。
この少年はこうまでして自分を守ってくれたのだ。どちらのインデックスだろうが関係なく、しっかりと彼に礼を尽くすべきだろう。
「……。よし。じゃあ行くか」
「えっ? 何処へ?」
「このままだと警備員が来て厄介だからにゃー。まずは身を隠さなきゃな」
呼んだのオレだけどな、と彼が呟いた気がしたが、あんちすきるとは何のことだろう? この街では不思議なことばかりが起こる。
おそらくあんちすきるもその内のひとつなのだろうと、勝手に分析することにする。そして、ここは彼の言う通りにしようと思う。
彼は信頼できる、と断言しよう。これまでの行動で、彼はとりあえず自分の味方だと分かった。だから、まずは彼の言う通りに。
ともかく、インデックスの身体はほとんど自由がきかないのだから、彼に身を委ねるしかないことも確かだ。
「じゃあ行くぞ」
「……はい」
「…あー。ねーちんに連絡しとかないと」
「?」
インデックスを小脇に抱えながら携帯電話なるモノを取り出す彼の行動は、相も変わらずよく分からないものだった。
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