過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:18:21.80 ID:bswlQR1P0
土御門は、いそいそと準備を始める。どこからともなく折り紙を数枚取り出した後、インデックスをうつぶせになるように促す。
失血でボーっとしていたインデックスは、土御門の行動を少し疑問に思いながらも、深く考えずに彼の指示に従うことにした。
次に土御門はインデックスの修道服の傷口の部分の穴を少し広げ、傷口が見えるようにする。出血がひどく、血が溢れてくる。
一般人が見れば動揺するか気絶してしまいそうな光景だったが、土御門は一切動じない。淡々と次の作業へ移っていく。
「………? 一体…何を……?」
「黙っていろ。血を出しすぎるな」
彼の行動に何か不審なものを感じ取ったのか、インデックスが質問してくるが、土御門はそれを制して準備を続ける。
白い折り紙を一枚、傷の真ん中辺りに置く。これでは紙が血で濡れて赤くなってしまうはずなのだが、そうはならず白いままだった。
気にせず土御門は黒い折り紙を取り出し、少女の背中に乗せた白の折り紙の四隅にそれぞれ一枚ずつ、方角に注意して置いていく。
不思議なことに、この4枚の折り紙は下の折り紙と垂直な関係に、つまり少女の背中の上でしっかりと立ち上がっていた。
ここで首だけ少年の方に向けたインデックスが、ハッとしたような顔で声を紡ぐ。
「金生水……? まさか、君…!」
「五行相生までカバーしているのか。流石は『禁書目録』だ」
「何を悠長なことを…! やめて! そんなことをしたら君が!!」
感心したように呟いた土御門に対して、インデックスは必死に叫ぶ。超能力者は魔術を使えない。使った先に待っている結末は……死のみ。
それを知っている少女としては、何としても彼の愚かな行いを止めなければならないと思っているようだ。まぁ、それも当然だろう。
「もう遅いぜよ。さっき一回使っちまったからな」
「さっき…? じゃああの魔術師は!?」
「ご想像の通り、ですたい。冷静に考えてみろよ。無能力者であるオレが、何の異能も使わずに魔術師に勝てる訳ないだろう?」
再び顔が驚愕に染まるインデックス。いや、本当は分かっていた事実を突き付けられて、彼女は動揺しているのかもしれない。
それでも、彼はニヤリと口元を緩める。偽りだろうが何だろうが、彼女のような笑顔を浮かべることで、少女を落ち着かせるために。
しかし、土御門元春の肉体は、そろそろ限界を迎えつつあった。
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