過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
1- 20
163: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2012/02/22(水) 00:43:20.02 ID:FR3rivc20

「…何をジロジロとこっちを見ているの?」

「へっ? ああ悪い。嫌な気持ちにさせちまったか?」


土御門やこの少女のことを考えているうちに、自然と視線も少女の方に向いてしまったらしい。少女に声をかけられて、上条はようやくそのことに気がついた。
悪いことをしちゃったかなぁ、と思った上条当麻はすぐにインデックスに対して謝意を示すが、


「うん。だって、変態さんだもんね君」

「……。もしかして、朝のことまだ根に持ってます?」

「当然かも」

「本当にゴメンナサイ」


…まぁ、そりゃそうだ。不運が重なったにせよ、自分を屋外で素っ裸にした人間のことなど、普通その日だけで許すはずもない。
そう考えると急に悪いことをしたように思えてきた。いや、悪かったとはずっと思っていたが、こうしてまた彼女から毒舌を頂くと、嫌でも思い知るものだ。
しかし、今はそんな些事に構っている余裕はない。土御門元春の命がかかっているのだ。早く小萌先生の家……先生の家へ………先生の…


「なぁ、インデックスさん」

「何かな?」

「何で怪我人連れてく先が教師の家なわけ?」

「黙って歩くといいかも」

「いや、でもさ。こんな大怪我は家庭の救急箱じゃ…」

「いいから」

「……ハイ」


何でだろう。この子には逆らえる気がしない。何となく、本当に何となくだが、なぜかこんな生活がしばらく続くような気がした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
219Res/247.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice