過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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179: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2012/03/12(月) 21:25:03.26 ID:wyrSFD9O0

リンクした、との言葉通り、月詠小萌の部屋と月詠小萌のちゃぶ台は、それぞれのモノとモノとが連動しているらしい。
その証拠を見せつけるように、シスターはちゃぶ台をわずかに押すと、今度は部屋ごとグラグラと揺れた。
なるほど。台上で起こったことはこの部屋でも起こり、逆にこの部屋で起こったことは台上でも起こる仕組みか。
具体的な理論は分からなくても超能力という異能に日頃触れ合っている小萌は、そこまでは独力で推論することが出来た。

さて、続いては、


「思い浮かべなさい!」

「はい?」

「金色の天使、体格は子供、二枚の羽を持つ美しい天使の姿!」

(て、天使ぃ!?)


今度は天使のご登場らしい。というか、こうオカルトチックだと確かに『魔術』の名を冠しているのも頷ける。
が、それよりも小萌先生は『天使』になど会ったことが無いことが問題だった。いや、会った人間がいるかは置いといて。
いきなり天使をイメージしろと言われても、小萌としては困惑するほかない。妙な嫌悪感が彼女を包み始める。


「とにかく思い浮かべなさい! 本当に天使を呼んでいる訳ではありません。術者のあなたの意志に従ってカタチを作るのです!」


と言われても、結局自分の中でしっかりとした天使像が無ければイメージなんか出来っこない。
でも、ふと下を見てみると、そこには生死の境を彷徨っている、自分のクラスの愛すべき生徒の姿があった。
とにかく、イメージしなければ。本物が分からなければ、物語の挿絵や漫画などに登場する天使でもいいはず。


(………かわいい天使かわいい天使かわいい天使)


そのまま小萌先生は、自分の記憶の中に眠る様々な天使の姿を探して、意識の奥底まで潜り込んだ。



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