過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/03/12(月) 21:28:24.96 ID:wyrSFD9O0
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その日は、確か良い天気だった思う。仕事は無いがすることも無かったオレは、とりあえず教会に向かった。
とはいえ、オフの日に聖ジョージ大聖堂に来たって何も楽しいことはない。結局オレはヒマなままだった。
でも、本当に何もない訳じゃない。その日、唯一楽しみにしていたイベントは……
「もとはるーっ!」
「インデックス! そんなに慌てて走ったら危ないよ!」
イベントが、向こうからやってきた。石畳の地面をトテトテと走ってきたそれは、来るなりオレに抱き着いてきた。
全身真っ白の修道服を纏った、銀髪碧眼の女の子。自分より年が2,3個下の、可愛らしい女の子。
名前はインデックス。あるチカラとその役割以外は、ロンドンの街にいる女の子たちと何ら変わらない子だ。
「おー、帰ってきたみたいだにゃー。おっかえりー!」
「たっだいまー! えへへへ…」
「今回も無事頑張ってきたようで何よりだぜい。ほら、頭ナデナデー」
「わわっ! くすぐったいんだよ!」
何らか変わらないっつーか、もう無茶苦茶可愛い。発言や行動のひとつひとつが、天真爛漫でつい可愛がってしまう。
こうやって抱き着いてくるのも、頭を撫でると頬を思いっきり緩めて喜ぶのも、全部が全部可愛らしくてヤバい。
と、言っても別にオレはロリコンじゃない。幼女とはあくまでも愛でる対象であって、恋する対象ではないのだ。
だから、例えが変かもしれないが、オレはまるで飼い犬を褒める飼い主のように、インデックスを見ていた。
「…おい土御門。いい加減離れないかこの野郎。インデックスが嫌がってるじゃないか」
そうイライラしながらオレに言ってくるのは、ステイル=マグヌス魔術師。今まさに歯軋りを立てて苛立っている。
彼はインデックスとは対照的に、全身黒い修道服に身を包んでいる。金髪を赤く染めた、まさに不良だ。
せっかくの輝く金髪を赤く塗り直すなど、東洋人としては許すまじき行為だ。そう今度説教してやろう。
とか思ってるオレ自身、せっかくの黒髪を金に染めているから、西洋人からすれば意味不明なのかもしれないが。
とにかく、ステイルは怒っていた。インデックスがオレに抱き着いてくる度に毎回こうなのだから困ったものだ。
女の子は少年がそうなる度に小首を傾げて不思議がるのだが、オレにはその理由がよーく分かっている。
というか、その原因をオレはこの腕の中に抱いている。まあ、要するにステイルはインデックスに恋してる訳。
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