過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/03/12(月) 21:41:45.70 ID:wyrSFD9O0
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「――――生命力の補充に伴い、彼の生命の危機の回避を確認。『自動書記』を休眠します」
気がつくと、女の子の声でそう言っているのが耳に入ってきた。どうやら自分は、まだ生き残ってはいるらしい。
まだ身体は動かなかったが、額や脇腹、さらには胸の奥…つまり呼吸器などは、既に完治しているようだった。
流石は禁書目録だ、と思うが、同時に素人に魔術を使わせてこうも上手くいったことに安心感を覚える。
本当、今回ばかりは綱渡りだった。下手をすれば、この年であの世行きになってしまうところだった。
「ひはっ!? し、しっかりするですよー!?」
「大丈夫。もう、これで大丈夫」
「そ、そうですか。確かにあれだけ凄いことをすれば……って、本当に治ってます! 土御門ちゃん治ってますよー!!」
「へ…へへ。よかった……」
「本当に心配したんですよ!? もう、先生にこんなに心配をかけて! 土御門ちゃんったらぁー!!」
こうして自分が生きていられるのも、この二人のおかげだ。指示するインデックスに、実行する小萌先生。
この二人がしっかりと段階を踏んで術式を実行したおかげで、土御門元春は何とか生き長らえることが出来た。
もう感謝しても感謝しきれない…とでも言うべきなのかもしれない。土御門は、嘘はついても恩義は忘れない。
そういう風に出来ている人間なのだ。だから、何とか声を出してこの気持ちを伝えたいのだが…
「………と…」
全然出ない。疲れか、体調の悪さか、それとも術後だからか……とにかく、全然発声が出来ない状態だった。
それでも、治ったばかりだというのにもう無理矢理にでも声を出そうと、喉に力を込めたその時、
「……あっ…」
「シスターちゃん!?」
バタリ、と。そんな効果音を立てて、インデックスは土御門に覆いかぶさるように倒れ込んできた。
多分、集中力の使い過ぎで疲れてしまったのだろう。息はあるのでまず命に別状はないだろう。
とりあえず頑張ってくれた彼女を、思わず昔のように撫でようとしたが、腕もまだ動かない。
インデックスも動けないのだろう。何せ、こうして自分の上に倒れてきたくらいなのだから。
でも土御門と違い、インデックスは言葉を発することは出来るようだった。
「……ありが、とうね」
「……ああ」
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