過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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202: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2012/04/17(火) 00:18:49.63 ID:e+RZEc+B0

「っ! …そうですか。では、もう余計な口出しはしませんねー…」

「…助かります」

「ここはしばらく使ってもらっても構わないので、ゆっくり身体を休めてください。先生は、ちょっと席を外すのです」

「…はい。あと、助けてもらったことには本当に感謝しています」

「…それは分かっているのですよ。土御門ちゃんは本当に良い子ですね」

「あっ、小萌先生!」

「…すぐに帰ってきますっ!」


目元に少量の液体をため込んだ見た目小学生教師は、踵を返すとあっという間にアパートの外に出て行ってしまった。
残されたのは、床に敷いた布団に座る二人の男女とボロい畳に胡坐をかく一人の少年。雰囲気は、悪くて当然か。
とりわけ上条当麻の機嫌は最悪だ。


「…おい土御門! 今のはどういうことだよ!!」

「見たまんまだぜい。もっと説明が必要か?」

「何言ってやがんだ! 小萌先生は、お前を助けてくれたんだろ? 俺にはよく分かんねえけど、そうなんだろ!?」

「ああ。だからさっきちゃんと感謝してますって言っただろ。それに、昨日何度もお礼を言った」

「そういう問題じゃねえだろうが!!」


目の前にいるのが怪我人であるのもすっかり忘れてしまうほど怒り心頭の上条は、土御門の襟首を掴んで無理やり立たせた。
引っ張る右手に込められる力によって、土御門のアロハシャツの繊維が悲鳴を上げている。


「それが命の恩人に対する態度かよ! 小萌先生はなぁ、きっとあの人はお前を助けたい一心で…!」

「二人とも、いい加減にするんだよ!!!」


フィルター越しに睨み合っていた二人は、そこでようやくもう一人の少女の方に目を遣った。
その小さな身体から発せられたとは思えないほど大きな声を放った彼女は、双方の男を交互に睨み付けている。



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