過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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27: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/11(日) 23:22:06.61 ID:wIRRSrYy0

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ところで、女の子に頭を噛みつかれるというのは貴重な経験だと思う。痛いとか嬉しいとかでなく、経験としてレアなものだと土御門は考えている。
けれども、そんな痛みのことは完全にスルーされつつ話は進んでいく。


「まずは自己紹介をしなくちゃいけないね」

「…いや、まずは噛みついたことを謝ってもらいたいのだが」

「私の名前はね、インデックスって言うんだよ?」

(知ってます)

「見ての通り教会の者です、ここ重要」

(そうですね)

「あ、バチカンの方じゃなくてイギリス清教の方だね」

(オレもそこの教会の者です)


互いに共通認識を持てるということはとても素晴らしいことだ。それは相手の理解にも繋がるし、話のタネにも、絆の切っ掛けにもなる。
だが、残念ながら今回のケースはそれに当て嵌まらない。あくまで土御門元春という少年の立場では、だが。
なぜなら。


(そもそもオレ、イギリス清教のスパイだからなぁ。だからこそ困ってるんだけど)


そう、詰まるところただそれだけのお話なのだ。彼は、目の前の少女・インデックスとは今なお同僚と言う関係にあり、かつては友達でもあった。
現在は見ての通り、かつての同僚を『敵』と見なして逃亡したり、『敵』の本拠地への潜入任務に当たっていたりと、複雑な環境下にある二人なのだが。
それでも二人は出会ってしまった。これまで築いてきた思い出をすべて白紙にしたうえで。


「うーん、禁書目録の事なんだけど。あ、魔法名ならDedicatus545だね」

(ホイホイと他人に魔法名を明かすなお馬鹿)

「それでね、このインデックスに……ちょっと、私の話を聞いてるの? ここまでノーリアクションだとさすがに傷つくかも」

「……あー」


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