過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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28: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/11(日) 23:23:21.22 ID:wIRRSrYy0
さて、どう答えたら良いものか。
ハハハッ、残念だったなインデックス。オレも連中の仲間だにゃー!、……というのは少々彼女には刺激が強すぎるし、それではわざわざ部屋に引き入れた意味が無い。
へーそうなんだふーん、じゃあ元気でねー、……というリアクションが今の土御門の通常スタイルに近いが、それだと結局インデックスを逃がしてしまう。
そうか!…実はな、オレは昔からお前のことが―――っ、……ではいくら何でも脚色しすぎだし、ぶっちゃけその嘘を突き通す自信が土御門には無い。
という訳で、第四の選択肢。『あくまで学園都市にいる一般の学生を装う』。これが無難だろう。


「にゃー! さっきから黙って聞いていれば訳の分からんことをベラベラと!」

「おっ、やっと会話が成立したんだよ! 私の献身的な行いがようやくジャパンの金髪グラサン不良にも伝わったんだねっ!」

「ふ、不良って…。これでも実は出来る男というのがオレの売りだと言うのに!」

「見たところまだ高校生くらいなのにその格好というのは……君はよっぽど異性にモテたいんだねっ!」

「うるせえ! 金髪日本人を舐めるでない!!」

「き、君は食べても美味しくないかも…」

「そういうことじゃねえよっ! つーかお前は食べることしか考えてないのですたい!?」


…何だか一般の学生がする会話ではない気もするが、とりあえず会話は成立しているので良しとしよう。
というか、インデックスをよく観察してみると、緑色の瞳はどうも物欲しそうにキョロキョロしていてるし、いつの間にやら自身の親指の指を噛み始めていた。
間違いない。これはクセでも何でもなく、ただ単に腹が減っているから身近なモノを咥えています、という合図だ。彼女は昔からそうだった。
昔はこうなると過保護な彼女のお友達たちが、よし少し早いがご飯にしようだのさぁお菓子をあげましょうだのと、口やかましく世話をしていたものだった。


「うん。何でもいいからおなかいっぱいご飯を食べさせてくれると私は嬉しいな」

「いやいや。なぜ見知らぬ怪しいシスターさんに飯を分けなきゃならんかを説明してくれ」

「けど、このまま外に出たらドアから三歩で行き倒れるよ?」

「それは困るなぁ。通報されたらこの年で現行犯逮捕されちまうぜよ」

「だから、ご飯をおなかいっぱい食べたいな♪」

「本当にそれしか考えてないのなお前! もっと言い方ってモンがあるんじゃないのかにゃー!?」

「えっと、敬虔たるシスターである私に今ここでご飯を奉仕すれば、もれなく良いことがあるかも!………来世あたりで」

「それって仏教的な概念だぞ! お前本当にシスターかよ!?」


ぎくっ、と分かりやすく肩を震わせるシスターインデックス(仮)。空腹のあまり思考もままならないのだろうか。
心配しなくともインデックスは正真正銘のイギリス清教所属のシスターなのだから、もっと自信を持ってもいいのに。
少なくとも、学園都市で暮らしている高校生・土御門元春が保証できるくらいなのだから。


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