過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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35: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/11(日) 23:34:25.73 ID:wIRRSrYy0

そうやって自虐的に自己を振り返りながら、ふと自分の発言も振り返ってみる。確か隣りの部屋の……上条当麻に頼ってみる?
あかん。改めて考えてみると、それは非常にあかん。具体的には、普段使わない『あかん』が出てきてしまうくらいアカン。
何が不味いって、もちろん件の上条当麻が不味い。彼の不幸体質もそうだが、それ以上に彼の特殊能力が不味い。

上条当麻は、この科学の街にあって非常に異質な存在だ。彼の異常なまでの不幸体質も、その異質さへと集約していると言える。
その異能は『幻想殺し』。性能としては、『それが異能の力ならば触れただけで消すことが出来る』という非常に優秀なものだ。
ただし、その能力は彼の右手首から上にしか備わっていないので、そこまで便利な代物だとは本人が一番思ってはいないだろう。
だが、その右手が一番不味い。だって、インデックスの修道服は『歩く教会』だもの。まさに異能の塊だもの。
しかも、そこに上条当麻の不幸体質まで加わってしまえば、これらの事柄から導ける答えは………アカン。彼女を止めねば。


「ま、待ってーっ! このままだとお前、大変不味いことに―――!」

「ごっはん、ごっはん♪」

「待てやボケシスター! ガチャ、じゃねえんだよテメェはよぉ!」

『ヤベェ! 補習補習ー! すっかり忘れるトコだったー』

「この声は…カミやんぜよ。ま、不味い!」

「ごはん、ごは……キャッ!?」

『ほしゅ……ぬわぁっ!?』

「だ、大丈夫かインデックス!!?」


ドゴォ、という音が聞こえてきた辺りで、ようやく土御門は玄関まで辿り着いた。彼は、もう靴を履くことすら忘れて外に飛び出す。
そこで、彼の目に飛び込んできたのは―――



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