過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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49: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/18(日) 21:13:53.44 ID:7vqbsX8B0

しかし、そう馬鹿に出来る話でもない。何せ、その異能を打ち消す異能というモノを2人はまざまざと見せつけられてしまったのだから。
もっとも、少女の方は身体で覚えさせられた、とでも言うべきなのだろうか。現に衣服は布地にまで還元してしまったのだし。
……そうやって何も知らないと装いながら、土御門元春は今まで出てきた情報から結論を導き出すことにする。


「でも、それだとさっきの現象も説明がつくにゃー」

「そうかも。…それにしても、実に恐ろしいチカラなんだよ」

「どうやらようやく信用してもらえたらしいな…」

「うん。だったら、私の話も信用してくれるよね?」

「それは分からないにゃー」

「ど、どうしてかな!?」


白い修道服、改め針のムシロを身に纏う少女が驚愕しながら叫ぶ。この女の子、どうやら自分の言い分は既に通用したものだと思っているらしい。
先ほど土御門から『学園都市』についての軽いレクチャーは受けているのだから、もう少しくらい上条たちの考えを理解してほしいものだ。
そうしてあくまで一学生の立場に立ちながら、土御門は次に上条のフォローに入る。


「だってにゃー。魔術だの追われてるだのってさー。ぶっちゃけお前、怪しすぎるぜよ?」

「うっ」

「そうだそうだ! 何なんだよマジュツって!? そんなもんでHP回復したら誰も学園都市になんて来ねえよ!」

「で、でも魔術はあるもん!」

「っつってもにゃー。…とはいえ、さっきの現象といい包丁の件といい、もしかすると魔法ってカンジの名前が付いた『異能』もあるのかもしれないぜよ」

「そ、そうなのかぁ? どうも俺はこの女の子の言ってることが信じられないんだけどなー」

「でも、実際カミやんの幻想殺し(笑)でインデックスの修道服が破けたじゃん」

「笑うなよホント、頼むから」

「むー! 勝手に話を進めないんでほしいんだよっ!」


こうなってしまうと、インデックスが怒るのも無理はない。一対一ならともかく、複数で相手されたのでは流石の彼女も対抗できないのだ。
いつもなら勢いで何とかしてしまうし、かつては強いバックが控えていたからなー、と土御門はまるで他人事のように振り返っていた。

実際、今は他人なのだが。



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