過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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5: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/08(木) 00:10:31.41 ID:LKoMR9wE0
いくら何でもありえないだろう、と思わずにはいられなかった。
空から降ってきたヒロインが実在するというのもそうだが、その少女が布団のように干されているというのは流石に信じられない。
そんな出会いが許されるなら今ごろ日本の幸福度ランキングは現在の順位から一気にトップテンまで上昇しているはずだ。
電話先の少女もこの事態にまだ理解が追いついていないらしく、声が少しだけ上ずっていた。


『えっとですね…。彼女は例の「歩く教会」を着ているのは知っていますよね?』

「ああ。法王級の防御霊装だな」

『それを着ている彼女は……言わば神のご加護を受けているようなものです。そんな彼女に普通の対処法は通用しません』

「うんうん」

『しかし、我々は彼女を足止めして「保護」しなければなりません。これもお分かりですね?』

「保護……ねぇ」

『…ええ。ですから、どうしても彼女を一ヶ所に留めておきたいのです』

「それで?」

『彼女がビルからビルへ飛び移っているところを』

「ところを?」

『後ろから力一杯ですね』

「力一杯に?」

『こう……背中にズバーンと』

「斬りつけちゃった訳ですたい」

『…理解が速くて助かります。とりあえずあの霊装さえあれば彼女の安全は確保されますし、怪我は皆無かと思われますが』

「で、その禁書目録さんはどっかの学生寮のベランダに干されているのか」

『はい。今はステイルが監視していますし、私もすぐに合流します』

「ふーん、頑張ってねー。そんじゃ」

『えっ、ちょっとあ』<プツッ


とりあえず要件は済んだので、適当な調子で相槌を打って話を強引に終了させることにした。
あとは彼女たちの仕事なのだし、今の自分が行ったところで邪魔になるだけだ。そもそも協力する気も無い。
これから補習だということもあるが、土御門はもっと根本的な理由で彼女たち『魔術師』に助力する気はなかった。
例え今日の補習が中止になったとしても、例え今の『仕事』のしがらみが無くなったとしても。



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