過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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50: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/18(日) 21:15:14.99 ID:7vqbsX8B0

「……それで? 土御門、追われてるってのはどういうことだ?」

「うん? 何だカミやん。気になるのかにゃー?」

「そりゃあな。そんな物騒なことを聞いたら放ってはおけないだろ」

「…くくっ」

「な、何故笑うのでせうか…?」

「いやな、その……はははっ!」


やっぱりだ。これが、上条当麻という人間なのだ。困っている人がいれば必ず手を差し伸べ、曲がったことには堂々と間違っていると叫び、決して折れない信念を内に秘めている。
彼は、そういう種類の人間なのだ。つまりはヒーロー。しかも土御門などとは真逆の、真に人を救うことの出来る、本物の、だ。
正直に言うと、土御門は上条のそんなところが羨ましかった。正しくあるのではなく、自分の信念に従って物事を行えるという、その姿勢が。

だが、彼には無理だった。かつて、裏切りの名を自らに刻み、全てを捨てる覚悟と決意をした男には、そんな生き方など。


「おい、笑いすぎだぞ土御門! 確かに自分でも恥ずかしいことを言ったとは思うけどさ…」

「ぷぷっ、悪かったぜよ。それじゃ説明するか。うーんとにゃー。……何か追われてるらしいぜい」

「説明になってねえぞ!?」

「あー、そういえばまだ詳しい話は聞いてなかったにゃー」

「…えっと、じゃあそろそろ私の話を聞いてくれるかな?」


もはやちょっと涙目になっているインデックスが2人に尋ねてくる。おそらく、自分の話を信じてもらえなくて泣けてきてしまったのだろう。
ここまでくると流石に科学の常識で否定してしまうのも可哀想になってくるので、そろそろ少女に発言の機会を与えるとしよう。


「にゃー。とりあえず話だけでも聞こうぜい、カミやん」

「そうだな。とりあえず聞こうか」

「とりあえずが邪魔なんだけど、とにかく話を聞いてもらえるようで何よりなんだよ」


こうして、高校生2人を対象にした少女のレクチャータイムが始まったのであった。



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