過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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54: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/18(日) 21:23:57.89 ID:7vqbsX8B0

「うしっ。科学の勉強はここまでだにゃー。そろそろ魔術結社とやらのお話を聞かせてもらおうぜい」

「だな。とにかく話だけでも聞かせてもらうとするか!」

「むぅ。何だか納得いかないけど、仕方ないのかも」


上条や土御門による一通りの科学講座に、インデックスはある程度は理解を示したようなので、ようやく本題に移れそうだ。
これから上条当麻は、魔術というもう一つの世界への一歩を踏み出すことになる。土御門元春、あるいは彼以外の人物の思惑通りに。


「じゃあ、仮に魔術結社というモノがあるとして……」

「仮に?」

「そう、あるとしてだな。どうしてお前が狙われているんだよ? その服装と関係あるの?」


要するに、宗教がらみの話なのかと上条は暗に告げた。彼は、さっき自分が粉砕してしまった衣服、つまりは修道服のことを考えに入れてそう発言したのだろう。
科学信仰は別としても、基本的に科学技術を用いている日本人というのは宗教については詳しくない。そのため、危ない宗教が関わっていると予想したのだ。
だが、もちろん真相はそうではない。彼女が追われている理由は、


「……私は、禁書目録だから」

「は?」

「私が持ってる、一〇万三〇〇〇冊の魔道書。きっと、それが連中の狙いだと思う」


………場を沈黙が支配した。と思いきや、上条がすぐさま反論に出る。


「いやいや。それはねーよ」

「やっぱり信用してないんだよ」

「いやだって、魔道書? まぁ、これが本当に存在しているとして」

「だからあるんだってば」

「何処にあるの? Where!?」

「ふふんっ。カミやん甘いぜよ。これは一〇万三〇〇〇冊の本が集められてる図書館のカギを持ってるって意味に決まってるにゃー!」

「ううん。ちゃんときっかり一〇万三〇〇〇冊、一冊残らず持ってきてるよ?」

「「……」」


彼女の念押しへの返事は、静寂になってしまった。無理もない。彼らは、科学の街で過ごす一般の学生にすぎないはずなのだから。
さすがにこれは無理すぎる。まず、ソースも信頼できない。改めて考えれば、得体の知れないシスターさんが言っていることだし。
その意思を互いに目配せで確認すると、今度は一刻も早くこの状況を覆せるセリフを模索し始める。その答えは、


「…や、やっべー。補習が始まっちまうぞー」

「ほ、本当だにゃー。いっそげー」

「棒読み過ぎるんだよ! そんなに私と関わりたくないのかな!?」


当然、シスターさんは再び涙目状態だ。



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