過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2011/12/27(火) 20:04:27.02 ID:EIsrHllW0
言葉を濁した土御門は、相手が頭にクエスチョンマークを浮かべているのを無視して、ポケットから携帯電話を取り出した。
実は、上条の部屋に入ってからゴタゴタしていたために、目の前の少女を追っている同僚に知らせずに勝手に少女を連れ出してしまったのだ。
一応籍は『イギリス清教』に置いている彼である。今の状況で自己判断のみで動くというのは流石に避けた方が賢明だろう。
何せインデックスを追っている同僚たちは、いずれも『天才』と呼ばれるほどに優れた魔術師として名が通っているのだから。
「えーっと、文面は…」
勝手に動いてインデックスの逃亡を手伝ったと向こうに思われてしまうのは非常に不味い。だからこそ、今は彼らに連絡をする必要があるのだ。
おそらく彼らも『腹を空かせたこの子をファミレスまで連れていってるぞザマーミロ』とでも言えば納得してくれるだろう。
そして、いちいち電話するのも面倒だし目の前に『目標』がいるのに会話を聞かれる訳にもいかないので、メールで内容を伝えることにした。
ここまで一通り考えた土御門は、メール画面を表示して手早く文を打っていくのだが、その様子を見たシスターさんが一言、
「……それって何なのかな?」
「は?」
こう言うものだから驚きだった。まさか、この現代社会でケータイなるモノを知らずに生きているとは……あの機械オンチでさえ使えるのに。
だが、それも仕方のないことだと土御門も分かってはいた。何せ機械の知識では、神裂火織が前世紀レベルとするとインデックスは原始人レベルだ。
それほどまでに彼女は機械に弱い。テレビの中には人間が入ってると思っているし、カメラのことを呪いのアイテムだと信じているくらいだ。
昔からそうだったなーっ、と少し過ぎ去った時の流れに思いを馳せつつも、少年はついでに携帯電話の説明もすることにする。
「これはな、携帯電話っていうのですたい」
「ケータイデンワ―?」
「そう。お前、さすがに電話くらいは知ってるよな?」
「うん。たしか場所から場所へ音声を繋ぐ科学アイテムのことだよね?」
「…まぁ、その通りだ。で、このアイテムはな、場所を固定する必要が無いのだぜい。文字通り『携帯する』電話だからにゃー」
「す、素晴らしきかなジャパニーズデンワーかも!!」
「いや、今や世界中に普及してるからなコレ」
……これはメール機能まで説明するのが面倒だ、と適切な判断を下した土御門は、メールを同僚に送る。と同時に説明を打ち切ることにする。
まぁ、目の前の少女が物凄くキラキラした目をしているのだから、それで良しとしよう。いいじゃないか、メールが出来ない女子がいたって。
「わ、私も欲しいんだよ!」
「物欲しそうな顔しても、オレのケータイはあげないぞ!?」
というより、この少女には一生かかっても使いこなせない気がする。そう口にすると十中八九噛みつかれるので言わないが。
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