過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2011/12/27(火) 20:08:14.31 ID:EIsrHllW0
そう、彼は本心から告げた。誰も地獄など行きたくは無い。自ら戦場に飛び込むような馬鹿な真似を彼は行わない。
そんな自己犠牲の塊のような人間は、絶対に自分ではない。そうあってはならないのだ。自分のような卑怯者は、間違ってもヒーローなどではない。
土御門は、そのことを誰よりも知っている。知っているからこそ、彼はNOにははっきりとNOと言えるし、言わなければならないと思っている。
心を深く抉るような彼の言葉に、しかし少女は何も言わなかった。これが、少女の日常なのだ。
知る者はいない、知る場所はない、知る時もほとんどない彼女にとって、土御門が浴びせた言葉は日頃彼女が周りから感じていることなのかもしれない。
未知への否定。異端への拒絶。おそらく彼女は、言葉が無くともわかるのだろう。人々が常に感じている感情の色が、観察のみで。
だから、彼女は悲しみを表に出さない。今まで、ずっと肌で感じ続けてきた人間の負の感情を、たまたま露呈させた人がいるだけなのだから。
「……そうだよね。君だって私みたいな人間に関わるべきじゃないもんね」
それでも、少女の声からは哀愁が漂っていた。無理も無い話だ。どんなに過酷な運命を背負っていても、彼女はまだ子どもなのだから。
しかし、だからこそ彼女には一縷の希望さえ与えてはならない。そもそも逃れられない使命であれば、一時の感情のみで安易に望みを見せてはいけない。
そう、逃れられないのであれば。
「うーん。でも腹が減ったらまた来てもいいぜい? 今度はカミやんに奢らせるけどな」
「…うん、それがいいかも! 賠償請求しに来るんだよっ!」
「オレらが警備員に連絡したら、今ごろ監獄入りだったからにゃー。それくらいしてやろうぜい!」
「『あんちすきる』っていうのが何かはわからないけど、それが一番だね。次はあのツンツン頭に集るんだよ!!」
「だにゃー! あっはっはっは!!」
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