過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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94: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2012/01/14(土) 21:57:56.24 ID:IwzLwZi40

「どうしたぜよカミやん? そんなに慌てて人気のない場所に連れ込んで。……ってまさかカミやん。本当に」

「そんな訳ねえだろ! お前は面白半分かもしれないけど、俺にとっては一大事なんだぞ!?」

「ハハハ。こりゃ失敬」


誠意がまったく感じられない土御門の態度ではあるが、今はこの男を信用するしかない。何というか、激しく不安だ。
それに、あの女の子のことは、おいそれと他人に話して良いことではない気がする。実際、彼女は追われていたのだ。
……そういえば、件の彼女はあれからどうしたのだろうか?


「で、土御門。あの女の子はあれからどうなったんだ?」

「ん? ああ、インデックスのことか。とりあえず飯を奢ってやったぜよ」

「飯? 何だそりゃ」

「ああ、言ってなかったっけ。実はあの時、オレらはカミやんの家に飯を集りに行くところだったのですたい」

「お前、上条さんのお財布事情を考えて『それは不味い』とか思わなかったのか?」

「全然」

「……」


特に詫びる様子もなく淡々と事情を説明していく土御門。というか、目の前の金髪グラサン男が全ての元凶にも思えてくる。
しかし、反省の態度など露ほども見せない少年は、躊躇うことなく次の言葉を紡いでいく。


「んで、飯食った後に舞夏に見つかってにゃー。その後のことはオレもよく分からん」

「大丈夫なのか、アイツ…?」

「なんかイギリス式の教会に行くって言ってたぜい」

「ここ学園都市だぞ…?」

「だよなー。でもアイツ、オレの話とか全然聞いてくれなかったぜよ」


ここで互いに目を伏せ、同時にため息をつく2人。何せここは科学の街学園都市。はっきり言って宗教とは無縁の世界なのだ。
先ほどきちんとその事情を少女に説明したはずだ。しかし、どうやらあのシスターさんには上手く伝わらなかったようである。
一体あの自信はどこから湧いてくるのだろうか。何だかあの子は例え世界が滅んでも平気な顔でで飯を食ってそうな気がしてくる。



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