過去ログ - 魂「友達に謝りたい」 無職「うん」
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108:1[saga]
2012/01/09(月) 23:25:05.09 ID:sesBbcASO
裏切り者は、大げさに手をかざして「攻撃しろ」と命じるように叫んだ。
すると剣を持ったクマの人形が、ゆらりと動く。
真っすぐ、私に突撃するつもりだろう。
しかし甘い。
すでに周囲の空間は、マグマの中に繋がった門に囲まれている。
その場から一歩でも進めば、マグマの中に突っ込んで溶けるのがオチだ。
『門』は私以外には見えない。
つまり相手には周囲の空間がマグマに繋がっているということが確認できない。
まあ、能力が発動されているという感覚をつかむことはできるだろうが。
裏切り者は先程、マグマに落とされる可能性を述べたが、
今まさにその状況に陥っているとは気付いていないのだろう。
剣の人形を馬鹿正直に私の元へ向かわせ、その途中で門をくぐらせてしまう。
クマの人形は、マグマの中へと沈んでいった。
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