過去ログ - 絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」〜その4
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◆8GNB4AEvC.
[sage saga]
2012/01/05(木) 00:40:41.27 ID:8vRc+h3Yo
ここは東京都西部に存在するとある中高一貫校。
偏差値60、生徒数およそ600、全クラス普通科共学。
つまるところ、公立で中高一貫ということを除いてしまえば、
特にこれといった取り柄もないありふれた学校の一つに過ぎない。
あえて特色を挙げるとするならば、悪い噂はほとんど聞こえないということだろう。
思春期にありがちないじめや登校拒否といった問題は年間を通してほぼ発生していない。
これは常に生徒と向き合うことを怠らない名物教師陣の指導の賜物と言える。
ミニ教師、巨乳ジャージ教師、教師ゴリラと人材には事欠かない。
さて、時期は5月下旬。柔らかな日差しが差し込む中庭、緩慢な放課後を
満喫する3人の小柄な女子生徒の姿があった。襟元に結ばれたリボンの色から
中等部一年生であることが窺える。その内の一人、黒髪のワルっぽい少女、
黒夜は少々不機嫌だった。
「だからさぁ……絹旗ちゃんはどうして、私が学校に来てる唯一無二の理由を奪ったんだよぉ」
「そんなこと言ったって、仕方ないじゃないですか。超早いもの勝ちですよ」
(まーた始まりましたの)
怒りの矛先を向けられている亜麻色ヘアの大人しそうな少女、絹旗はと言えば、
先程から続く口撃をさらさらと受け流し続けている。それをツインテールの
上品そうな少女、白井が若干冷めた目で見ているという構図だ。
彼女らの争いの原因と言うのは――
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