139: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/17(土) 19:52:12.09 ID:WQRy4XBgo
放課後のカフェ。
その日、アルバイトのなかった播磨は悶々とした気持ちを抱えつつ、コーヒーを飲んでいた。
播磨が今いる店は、かつてまどかたちと一緒に行った店だ。
一人だと絶対に入ることはないであろうと思ったその店なのだが、そこのコーヒーがやたら
美味かったので、こうして一人で来てしまった。
(しかし、これからどうすりゃいいんだ)
手掛かりは何もない。
肝心の巴マミは取り付く島もない。
何かを知っていることは確かなのだが。
元々コミュニケーションも上手くない彼にとって、言葉巧みに話を聞き出す、
などという芸当ができるはずもない。
「うむむ」
播磨は考え込みながら、手を動かしていた。
元々じっとしているのは苦手だ。
気がつくと、テーブルの紙ナプキンに絵を描いていた。
「うぬ?」
以前、紙に描いたような可愛らしい女の子が目に入る。
「何やってんだ俺……」
このまま丸めて捨てようかと思ったのだが、わりと上手く描けてしまったので捨てるのを躊躇してしまう。
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