159: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/18(日) 19:31:22.16 ID:+zrhUEmho
「僕の名前は、上条、上条恭介っていいます」
「あ、ああ」
「あなたの名前を教えてくれませんか」
「俺は播磨拳児、高校の一年だ」
「播磨さんですか、どうも」
「達者でな、坊主。ああいや、上条」
「失礼します」
そう言うと、上条と名乗る少年は、片手でポータブルCDプレーヤーを抱えて
自分の病室へと戻って行った。
(さて、眠くなってきたし、さっさと帰るか)
上条の姿を見送った播磨も、道具を片付けて帰ろうと思った。
その時、
「ああ、播磨くん、だったかな」
「あん?」
白衣姿の男性が彼を呼びとめる。
どうも、この病院の医師のようだ。
「さきほど、患者さんと話をしていたよね」
「ああいや、決してサボってたってわけじゃなくてですね」
変な報告をされたらたまらない。
「いや、それはいいんだ。キミが真面目に働いていることは知っている。それより――」
「ん?」
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