168: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/18(日) 19:38:19.30 ID:+zrhUEmho
この街に関する、分からないこと。
巴マミが知っているであろう、重要な秘密。
「そんなに簡単に口を割ると思います?」
そう言うと、マミは悪戯っぽく笑った。
小悪魔の笑みというやつだろうか。
播磨はそう感じる。
だが駆け引きをしている、というよりも単純に播磨との会話を楽しんでいるように
彼には思えた。
「ねえ、播磨さん」
「ん?」
「私と、一緒に出かけませんか?」
「出かける?」
「ええ、お食事したり、お茶したり」
「なんで……」
「ダメですか?」
播磨は少し考える。
巴マミは重要な手掛かりの一人。
恐らく彼女を逃がしてしまったら、大事な情報を逃してしまうかもしれない。
「……わかった」
「結論が早い人は好きですよ」
「迷うのは趣味じゃねェ」
「なるほど。じゃあ、行きましょう」
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