228: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/22(木) 20:46:52.54 ID:jo4+DSZxo
病院で巴マミを発見してから、その後のことはあまり記憶がなかった。
いつの間にかすぐ側にいたまどかや、美樹さやかが近くにおり、播磨はマミの身体を抱え、
病院内に運び込む。
医師が走りまわり、警察もきて病院内は大騒ぎである。
そして播磨たちは警察から簡単に事情を聞かれ、後日また警察署に出向くことになった。
(何が起こったのか、訳が分からない)
それが正直な彼の感想であった。
巴マミの顔を思い出す。
柔らかかった身体、そして唇の感触。
生を意識させるそれらの感触が、次の瞬間病院の敷地内で感じた、人形のような無機質な感触に
変化していく。
それが気持ち悪い。
(もし、あの時、もっと別の対応をしていたら)
播磨は、巴マミのことをよくわからない。
だが日曜日に、買い物に行ったり食事をしたり、一緒に過ごした限りでは悪いやつではなさそうだ、
ということはわかった。
(何か重大な選択ミスをしたんじゃねェのか)
今、そんなことを考えてもどうしようもないということは、わかっているけれど考えてしまうのだ。
(くそ……!)
こうして一晩中、寝ているのか寝ていないのか、よくわからない状態のままベッドに横たわり、
翌朝学校に連絡した上で警察署に向かった。
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