過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
1- 20
231: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/22(木) 20:49:35.89 ID:jo4+DSZxo

 播磨たちが雑談をしている間に、今まで部屋の中にいた制服警官が書類などをまとめて
出て行った。

 バタンと、扉の閉まる音が無機質に響き渡る。

「これで、この部屋にはキミと俺だけだ」

 そう言って霧島は播磨の顔を見据える。

「スンマセン、色々教えてもらったのに、こんな事態になってしまって」

「別にキミのせいじゃない。ところで、播磨くんも気になっていると思うのだが」

 そう言って霧島は手帳を取り出す。

 使いこまれた手帳には、いくつも付箋がはさまれており、彼の真面目さが伝わってくるようでもあった。

「巴マミの死因だが――」

「!!」

「俺も検死に立ち会って、色々と話を聞く限り、“あの事件”、つまり瀬川絵里のケースと
非常によく似ている」

「……」

「死因は、心臓麻痺。公的には、な。だが実際は不明だ。外傷も一切ない。毒を飲んだと
いうわけでもない」

「はあ……」

「恐らくこの事件も、迷宮入りしてしまうだろう」

「そんな……。何も出来ねェままで」

 播磨は俯く。

 視線の先には自分の両足と、硬く握られた両手の拳。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice