254: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/23(金) 21:27:58.21 ID:FKxMrm+Ho
「何でもかんでも話せとはいわん。だがな、少しくらい周りに頼ってもいいんだ。
心の重荷ってのは、人に話すだけでも、重さが変わってくるもんだ」
「拳児くん……」
「まどか?」
すくっと、まどかは立ち上がった。
そしてゆっくりとテーブルを回って播磨の目の前にくると、倒れ込むように播磨に抱きつく。
「まどか」
「う、う、うわあああああん」
播磨の胸の中で、声を押し殺すように無くまどか。
「辛かったんだな」
播磨は、どうしてよいのかわからなかったけれど、とりあえず彼女の頭を撫でた。
柔らかい髪の感触が指に伝わってくる。
「……」
小刻みに震えるまどかを抱えながら、彼女の気持ちが落ち着くまでしばらく待っていようと、彼は考えた。
つづく
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