260:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/24(土) 18:00:54.06 ID:UqEfXJhDo
彼の名は色丞狂介。
学園都市で暮らすごく普通の高校生である。
ただ、ふつうの生徒と違うところは――
「きゃあっ!」
夜のコンビニに、女子生徒らしき声が響く。
「おらおら姉ちゃん、こんな夜更けに外出ですか?」
「なあ、俺たちと遊ばないか?」
見るからに不良とわかるガラの悪そうな三人組に、女子高校生二人組がからまれている。
「待て!」
「なんだテメーは」
夜のロードワークの途中だった狂介は、ジャージ姿で不良たちに叫ぶ。
「女の子が嫌がってるじゃないか。遊ぶなら自分たちだけで遊べ」
「な?」
「しまった!」
不良たちが色丞狂介に気を取られているスキに、女子高校生二人組は
彼の後ろに隠れるように逃げ込む。
「すみません」女子生徒の一人が言った。
「もう大丈夫、早く逃げなさい」狂介は不良たちに見せる厳しい顔とは対照的な、
やさしい笑顔でそういう。
「あ、ありがとうございます」
女子生徒たちはそういって、その場から逃げだして行く。
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