279:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/24(土) 18:23:14.69 ID:UqEfXJhDo
本番二時間前。
千早たちは、司会の男性アナウンサーと一緒にディレクターから説明を受けていた。
バラエティ番組で、それも番組内の一コーナーとは思えないほど入念な打ち合わせが行われた。
事前に渡された台本に、細かい注意事項などを赤ペンで書き込んでいると、
いつのまにか自分たちの出演するシーンは真っ赤に染まっていたほどだ。
ドラマの撮影でもこれほど入念な打ち合わせは聞いたことがない。
「ずいぶん細かいところまで決めるんですね」と千早は言う。
「エガちゃんが出るんだから当然だよ。さっきも、ぎりぎりまで台本について質問されてたし」
「どうしてそこまで?」
「まあ、動きも多いし、結構危険なところもあるから、しっかり準備しておかないとさ」
「はあ……」
「じゃあ、もう一度説明するよ」
ディレクターの説明の後、少し休憩してからスタジオでリハーサルが始まった。
しかし、江頭2:50の姿は見えない。
「あれ? エガちゃんいないの」
美希はさみしそうに言う。
「あ、僕が江頭さんの代わりをします」
そう言ったのはジャージ姿のAD(アシスタントディレクター)であった。
「そうなの?」
「はい。どこの撮影現場でもそうだと聞いています」
「あなたも、プールに入るんですか?」
「あ、いや。僕は入りませんよ。はは」
そう言って、ADは後ろにある巨大な水槽を見た。
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。