339:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/25(日) 20:57:07.64 ID:GEEMDRZko
そして、部屋のドアが静かに開けられた。
「おやつだ、澪」
「もう、お母さん……!」
先ほどの反省もあって、少し声を潜める澪。
「そうだ、播磨くん」
「はい?」
「キミにはこれを渡しておこう」
そう言って母は播磨に黒い箱を差し出す。
「なんっすか?」
「どうも、ウチのパパには大きすぎるのでな、よかったら使ってくれないか」
箱の表面には、『XL』という文字と北斗の拳のラオウの絵が描かれていた。
「どりゃあ!」
澪は、その“アレ”が入っている箱を握りつぶさん限りに持って部屋の外に放り投げる。
「ああ、勿体ない」
「何出しとるかあ!」
「あまり興奮するな澪。生理が遅れるぞ」
「お、お母さん? 邪魔しにきたの?」
「いや、むしろ協力しに来たわけなのだが」
「お母さん」
「播磨くん、娘をよろしく頼む」
「早く出て行って!」
「ついでに私のこともよろしくたのむぞ」
「んもう……!」
母のはしゃぎっぷりに、澪はいつも以上に疲れたのであった。
*
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