366: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/26(月) 20:54:25.60 ID:o0KlkSZjo
すっかり温くなったコーヒーを飲んでいると、まどかが戻ってきた。
「ごめんね拳児くん」
「構わねェ。それよりお前ェのほうこそ、大丈夫か?」
「私は大丈夫だよ」
「そうか」
まどかはゆっくりと歩いて、播磨の向かい側の座布団の上に座る。
心なしか、すっきりした表情になっているのは、やはり泣いたからだろうか。
そんな風に播磨は思った。
「じゃあ、話すね」
「おう」
「信じられない話かもしれないけど、聞いて」
「ああ。この街には変な噂も多いし、今更驚かねェ」
「あの、魔法少女って知ってる?」
「はい?」
「あの……」
播磨のリアクションにまどかが委縮したようだ。それに気づいた彼は取り繕う。
「いやいや、まあ、知ってるって言えば知ってるけど。カードを使ったりとか」
「この街にはね、魔法少女がいるの」
「……」
「絶望をまき散らす“魔女”という存在と戦う魔法少女」
「まどか……」
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