383: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/27(火) 21:31:54.86 ID:0y7Thqnno
その日の夜、播磨は病院清掃のバイトに復帰した。
どうせ帰っても眠れないとわかっていたので、このまま働いていたほうがマシ
だと思ったのだ。
そして、いつものように仕事を終えて休憩室の前を通りかかると、
やはり上条恭介が音楽を聞いていた。
「ご機嫌だな」
そう声をかける播磨。
「あ、播磨さん。あの、大丈夫でしたか?」
「何がだ」
「少し前に警察とかきて、色々騒いでましたけど」
「まあ、問題ねェ」
「そうですか。詳しくはわかりませんけど……」
「ああ、今はまだ、あの時のことを落ち着いて話せる段階でもねェかな」
「そうですか」
「とはいえ、クヨクヨしてても仕方ねェから、こうして働いてるの」
「凄いですね、播磨さんは」
「別に凄くねェよ。お前ェらは大げさすぎなんだよ。凄い凄いって」
「いや、実際凄いですよ」
そう言うと、上条は窓から外を見た。
「上条、お前ェこそ、前に来たときは元気なさそうだったけど」
「いや、今日はちょっと……」
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