445: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/31(土) 16:45:15.39 ID:f3g4B3n7o
同時刻、見滝原市街地。
「やっと会えたね」
「あなた、誰?」
さやかとまどかの目の前に、赤く長い髪を後ろで束ねたパーカー姿の少女が
彼女たちの前に立ちはだかる。
「おやおや、“先輩”に向かってその口のきき方はないんじゃない?」
「先輩? 同じ中学の人ですか?」
「学校なんて行ってねえよ。そうじゃなくて」
そういうと、少女は手のひらの上に赤い宝石を出して見せる。
「ソウルジェム……」さやかはつぶやいた。
「そう、アタシはアンタの先輩ってことさ」
「新人には色々と教えておかなくちゃならないことがあるからね。
どうせあの白い生物は肝心なことは何も言っていないだろうから」
「教えておくこと?」
「さやかちゃん……」まどかが不安そうに寄り添う。
「まどか、ちょっと下がっていて。何か嫌な予感がする」
「う、うん」
そう言われ、まどかはさやかから離れる。
「ほう、いい判断だ」
赤髪の少女はそう言って目を細める。
「それで、何を教えてくれるの?」
「とりあえず、“魔法少女の現実”ってやつかな」
「え?」
一瞬の出来事。
赤い髪の少女はいつの間にか手に長い槍を持つと、
それをさやかの胸に突き刺した。
「かはっ……!」
その槍は身体を突き抜けるほど、深く深く突き刺さっている。
つづく
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