497: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/04(水) 19:54:05.47 ID:AxuxTz+Ao
播磨は目を凝らす。
「さやかちゃん」と、まどかは言った。
間違いない。
公園の中央広場にいるのは、美樹さやかと佐倉杏子の二人だ。
「お、今日はちっこいのも一緒か。鹿目まどかとか言ったな」
「あなたは」
「佐倉杏子だ。もっとも、今更覚えても仕方ねえけどな」
「おい佐倉、何をやってるんだ?」
播磨はまどかをおしのけるようにして前に出る。
「何って、もうすぐ時間がくるから、その舞台設定ってところかな」
「時間って」
「ハリマ、悪いけど」
次の瞬間、ものすごい速さで杏子は播磨との距離を詰める。
「な!」
播磨の目の前には、杏子の顔があった。
「悪いなハリマ。これからはガールズトークの時間だ。少し、眠っててくれねえか」
そう言うと、杏子は播磨の首筋に手を回し、思いっきり口づけをした。
「!?」
柔らかい感触が唇を通じて脳に伝わる。
そして、播磨の意識はまるで、夜の海のような暗く深い場所へと落ちて行った。
*
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