505: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/04(水) 20:02:19.70 ID:AxuxTz+Ao
かつて、魔女のすぐ近くで感じたことのある“嫌な空気”だ。
「下がってな」
「でも」
「いいから下がれ!」
物凄い力でまどかの体は浮かび上がる。
「ふえ?」
そして、おしりに衝撃が走る。芝生の上でしりもちをついたらしい。
「あ!」
前を見ると、さやかたちとは数十メートルほど引き離されていた。
まるで瞬間移動でもさせられたようだ。
「さやかちゃん! 待って!!」
まどかは立ち上がり叫ぶ。
「来るな!」
それを杏子は制した。
そして、彼女は倒れたさやかを抱きかかえる。
杏子は軽く微笑むと、何かをさやかに語りかけていた。
そして、二人のまわりにはまぶしい光と、それを打ち消すよな黒い闇が渦巻く。
「待って!!」
まどかは叫ぶ。
しかしその声は、ぽつぽつと降り始めた雨の音にかき消されるのだった。
*
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