514: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:38:14.20 ID:9e1wVLifo
「播磨、拳児です……」
播磨は、圧倒されないよう気合を入れて自己紹介する。
しかし、編集長の威圧感は半端ではない。そのまま押しつぶされそうになってしまう。
「編集長の五島雄山だ」
五島は短く自己紹介すると、再び目の前の原稿に目をやる。
しかし、手もデカイので、原稿がまるで切手のようだ。
「で、では僕はこれで」
そういうと、若い編集者は逃げるように部屋を出て行った。
「……」
取り残される播磨。
この広い部屋の中で、播磨は五島編集長と二人きりになってしまった。
「……」
重苦しい空気が続く。
そして漫画を読み終わった五島は再び顔を上げた。
「播磨、とか言ったな」
「はい」
五島の太く、そして低い声が播磨の腹を突き刺す。
「なんだこの漫画は」
「……え」
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