556: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/08(日) 20:04:07.57 ID:rjWT9VOTo
平和な休日。
駅近くの中央公園で、彼はベンチに座っている。
こんな風に平和な休日を過ごすの何日ぶりだろう。
見滝原警察署に勤務する刑事、霧島はその日は完全に休みとしていた。
土曜も日曜もなく働き続けた彼にとって、何もすることのない休日というものは逆に
苦痛でもある。
そのため、後輩の警官から「相談がある」と言われたときは、面倒だ、と思う反面、
予定ができて少しうれしいとすら思えていた。
「先輩、霧島先輩」
橘という後輩刑事が私服姿で駆け寄ってくる。
「橘……」
「すいません、お待たせして」
「いや、別に待ってない」
待ち合わせの30分前にすでにその場にいたことは秘密だ。
「それより先輩、腹減ってません?」
「そういえば、もうすぐ昼だな。どっか食いに行くか」腕時計を見ながら霧島は言う。
「いや、それなんですけど」
「ん?」
「霧島さああああああん!」
「!?」
どこかで聞いたことのある甘ったるい声が聞こえてきた。
「は!」
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