56: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/13(火) 19:27:33.18 ID:N5KukWiuo
「ああ、そうだね。人を騙そうとするんなら、もっとまともな姿じゃないとね」
「だろ?」
「ねえ」
「ん?」
「播磨くんは、どんな姿だと思う?」
「ん……」
播磨はふと、以前見かけたあの白い生物のことを思い出す。
猫のような、犬のような形をした謎の生物。
「中村、アンタいつの間に播磨くんと仲良くなったの?」
不意に、茶髪の女子生徒が播磨と話している髪の短い生徒に後ろから抱きつく。
「いや、そんなんじゃないよ。ちょっとこの前の話の続きを言ってただけだから」
「そうなの? 仲良さそうだったからてっきり」
仲良さそうにしている女子生徒同士を見て、播磨はその場を立ち去ることにした。
「じゃ、俺行くわ」
「そうなの?」
「えー? たまにはどっか遊びに行こうよ」先ほど乱入してきた茶髪の生徒が笑いながら言う。
「悪いな、少し気になることもあるんで」
「そっか、じゃあね」
「バイバイ播磨くん」
女子生徒に別れを告げた播磨は、学校を後にする。
しかし、行き先が決まっているわけではない。
今日はバイトもないのだ。
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