過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
1- 20
563: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/08(日) 20:10:39.46 ID:rjWT9VOTo

 外の日差しは強く、セミの鳴き声が聞こえる。

 世間夏真っ盛りだ。

「終わったのか……」

 そう言って播磨は振り返る。

「うん」

 まどかも振り返る。

 播磨とまどかの見つめる先。そこには、広くて何もない更地があるだけであった。


「……行こうぜ」

「うん」

 しばらく眺めた後、彼らは歩き出す。

「ねえ、拳児くん」

 歩きながらまどかが話しかけてきた。

「ん? どうした」

「手、つなごうか」

 少し照れくさそうに、まどかは言う。

「いいぜ」

「ふふ。ありがとう」

 まどかの小さく柔らかい手が、ごつごつとした播磨の手に包まれる。

「夏だね」

「ああ。夏だ」

 他愛もない会話を繰り返しながら、二人は駅まで歩くのであった。





   おわり    


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice