597: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/15(日) 19:53:12.86 ID:EP0D5twCo
男性が再び声をかけた。
「ふえ?」
間抜けな声が出る。
しまった、と彼女は思ったがどうしようもない。
「大丈夫か?」
「あ、あわわわ」
ほむらは再び周囲を見回す。
そこは先ほどまで見た、街の歩道である。
車が行き交い、仕事帰りのサラリーマンや学生が歩いている。
「具合でも悪いのか」
「そ、そういうわけじゃ」
「立てるか」
「え……、は!」
ほむらは立とうとするも、上手く立てずその場でバランスを崩し、再び尻餅をついてしまう。
「お、おい」
「すいません、すいません」
ほむらは涙声で謝る。
通行人が注目しているのがわかったら余計に申し訳ないという気持ちになってしまった。
「仕方ねェ」
困り顔の男性は、意を決したように屈みこむ。
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