613: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/16(月) 19:34:45.16 ID:FwuKrF9no
「きゃあ!」
「まどか!」
さやかはまどかをかばう。
近くには、コウモリのような奇妙な動物が飛び交う。
さやかの心臓が高鳴る。
先ほどまで、ふつふつと静かに沸き起こっていた恐怖心が、今は沸騰したお湯のように
あふれ出てきた。
「まどか! 逃げよう」
「逃げるってどこに?」
「とにかく逃げるんだよ!」
こんな場所にいたらどうなるかわかったものじゃない。
そう確信したさやかは、まどかの手を引いてその場から逃げようとする。
目の前の光景も気持ちが悪く、出口がどこかもわからない。
それでも、その場に留まっているよりは幾分マシだろう。
しかし、
「さやかちゃん、待って!」
そう言ってまどかが立ち止まった。
「何やってんだまどか」
「あそこ」
「ん?」
まどかの視線の先には、白い生物がいた。
さっきから周りを飛び回っている不気味の生物の仲間だろうか。
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