622: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/16(月) 19:40:27.83 ID:FwuKrF9no
「でも何でも願いが叶うって、凄くない? 億万長者にもなれるんだよ」
「そうだけど、あのお化けみたいなのと戦わなくちゃいけなくなるんだよね」
「そ、それはそうだな……」
何でも願いが叶うという期待、そして魔女と呼ばれる化け物と戦わなければならない不安。
それらが入り混じり、さやかの心の中に複雑な波が押し寄せていた。
*
翌日、まどかとさやかは一緒に下校していた。
「ねえ、まどか」
と、さやかが話しかける。
「なあに、さやかちゃん」
「“あのこと”、誰かに相談したか?」
「あのことって?」
「そりゃあ、魔法少女のことだよ」
「ううん、誰にも」
「そうだよなあ。相談できないよなあ」
「たとえ相談したとしても、誰も信じてもらえないよ」
「うーん……」
さやかが考え込んでいると、不意にまどかが立ち止まる。
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