655: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/18(水) 20:06:05.94 ID:O9JpTr3wo
その後、ほむらは魔法少女や魔女についてさらによく知ることになる。
何より、その恐ろしさも含めて。
また、この街には美樹さやかだけではなく佐倉杏子という新しい魔法少女も入ってきて
いるという。
この先一体どうなってしまうのか。
ほむらの不安は、解消されるどころかさらに膨らんでいく。
(播磨さん……)
佐倉杏子と初めて会った日の帰り道、ほむらはずっと播磨の袖を握っていた。
それでも、播磨拳児や鹿目まどかといった理解者ができたことは、それはそれで心強い。
自分は一人ではない。
そう思うだけで心持ちは違ってくる。
しかし雨の季節の到来は、梅雨前線とともに最悪な知らせを彼女の元に運んできた。
空を覆う暗い雨雲。
それと同じくらい暗い表情で、担任教諭の早乙女和子は告げる。
「実はみなさんに残念なお知らせがあります。私たちのクラスの美樹さやかさんが、
昨夜亡くなられました――」
ざわめく教室。
すでに何人かの生徒は、そのことを知っていたようだ。
ほむらは昨日まで鹿目まどかが座っていた場所に目を移す。
そこには、誰も座っていなかった。
つづく
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