過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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689: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/20(金) 20:55:55.24 ID:W7oVHpI5o

「そう、特異点という言葉には色々と意味はあるけれど、彼の場合は周囲の状況に関わらず
自己を保持することが可能な能力、とでも言えばいいかしら」

「……?」

 杏子の頭の上に?マークが浮かぶ。

「人間は、周囲の温度と関係なく自分の体温を保持するじゃない? それと同じ。
ジャイロスコープのように、どんな状況でも一定の角度を指し示すとか」 

「つまり、周りがどんなに異常でも自分だけは正常でいられるってことですよね」

 マミがまとめる。

「そういうこと。言ってみれば、鈍いのよね」

「鈍い……」

「あなたたちには、前に少し説明したと思うけど、見滝原は“異界”なの。
正確には『異界だった』、と言ったほうがいいかもしれないけど」

「異界って、なんだったっけ」

 と杏子。

「もう、この前説明したでしょ? 異界とは、この世とこの世ならざる世界を結びつける地域。
最近はめっきり少なくなったけど、そこでは特別な力が生まれやすいわ。
あなたたちのような、魔法少女も」

「……ああ」

「もちろん、異界は見滝原だけじゃないわ。まだ全国にいくつか残っているわね。例えば京都とか」

「なるほど」

「昔の人は、都市計画に陰陽道を利用したわ。今風に言えば風水ね。暦(こよみ)や方角などを
計算して都市を作る。これは異界のエネルギーを増幅させる効果があるの」



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