73: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/14(水) 20:05:41.76 ID:caHHzrrpo
なかなか夜、眠れなかった播磨は気がつくとペンを握っていた。
(何をやっているんだ俺は……)
真っ白の紙にペンを走らせる播磨。
そしていつしか、鹿目まどかにそっくりな少女が浮かび上がる。
ただ、本物のまどかと違うところは、やたらフリルの付いた可愛らしい服装をしているところ
だろうか。
「まるで、魔法少女のようだな……」
ふと、そんなことを口にしたその時、
「拳児くん! 私のプリン知らない?」
「ぬわ!」
同居人の早乙女和子が急に、播磨のいる部屋のドアを開ける。
「か、和子! 入る時はノックぐらいしろとあれだけ」
「あらやだ、ごめんなさい。まだ途中だった?」
「……!」
「しかたないわよね、男の子なんだし」
「違うわ!」
「お姉ちゃんも協力してあげたいところだけど、ほら、私はあなたのお母さんの妹だから」
「違うって言ってんだろ! さっさと出て行けよ」
「もう、拳児くんのイジワル」
「うっせェ」
和子を部屋から追い出した播磨は再び机に向かい、先ほど隠した紙を取り出す。
そこには、魔法少女のような姿をしたまどかのような少女がいる。
播磨には、なぜ自分がまどかに対してこんなイメージを抱いてしまったのか、
よくわからなかった。
ただ、単なる妄想にしては、なぜかしっくりくると思った。
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